体育器具
軽いセノ ー製の支柱を使うようになったバレ 一部の女子生徒たちは、「もう鉄製には戻れない」と言っています。
体育科主任 紺野 史郎先生 (男子バレーボール部監督)
重い鉄製のバレーボールの支柱は、最近の生徒にとって大きな負担です。
札幌北陵高校には、新体育館と旧体育館の2つがあり、バレーボールの支柱は、旧体育館はアルミ製のものを、新体育館はセノーの軽いカーボン製のものと鉄製の非常に重たいものを使用しています。新体育館のほうは、以前は2セットとも鉄製の支柱を使っていたのですが、この支柱にはもともとネットを設営するのにかなリ時間がかかる、という欠点がありました。本校では、バレーボールは部活動だけではなく、体育の授業でも行うのですが、最近の生徒の中には一人で鉄製の支柱を抜くことができない者多くいます。その重さのために、設置や撤収の際に倒したり、落としたりして体育館の床を傷つける、ということが増えてきていました。なにしろ重たいですから、例えば、誤って足の上に落とした場合、重傷を負う可能性もあります。そのようなことがないよう、「2人以上で気をつけて運ぶように」という指示を必ず出していました。慎重に運びますから、設置や撤収にある程度時間が必要ですし、ネットを設営するのにも時間がかかりますので、実際の授業時問が大幅に減ってしまうという状況でした。
生徒の様子を見て、カーボン製の支柱を選んで本当によかったと思います。
ネットの設営に時間がかかる、重さのために体育館の床に傷がつく、生徒がケガをする、この3つの問題を解決するために、新たな支柱を購入することになったのですが、まずは近隣の学校がどのような支柱を使用しているか調ベました。その結果、セノー製のカーボン製支柱を1セット購入することになったわけです。部活動では男女で2セット必要なのですが、カーボン製の支柱は女子バレー部が使用しています。生徒の反応は非常に良く、準備や後片付けのときの安全性も向上して、指導する私も安心できます。設置撤去にかかる時間も従来のものと比べると大幅に短縮されました。生徒たちからは、「もう鉄製には戻れない」といった感想を複数回聞いています。男子バレー部の生徒は、鉄製のものを「筋トレ」と称して使用しておりますが、いずれは彼らにもカーボン製の支柱を用意したいな、と思っています。軽くて使いやすいので、授業や部活動以外のバレーボール大会や体育大会などでも、カーボン製は使われるのですが、ほかの先生たちからも以前に比べ使いやすいと好評です。