医療・介護施設
患者さんの喜びの声が大きい。 それが私たちとしてもうれしいことですね。
教育研修部 PT部門チーフ/理学療法士 回復期セラピストマネージャー 認定理学療法士(脳卒中) 野口 隆太郎 様
股関節がうまく動かない。そんな患者さんのリハビリにぴったりなツール
当院は回復期のリハビリテーション専門病院で、患者さんに対してチームを編成してあたるのが強みです。チームにはドクターをはじめ、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)などさまざまな専門分野のスタッフがいて、一人の患者さんに対して連携をとりやすい態勢で取り組んでいます。当院には脳卒中で倒れられた後にリハビリに来られる患者さんが多く、ご自身で運動を行うことが難しい方も中にはおられます。
リハビリの過程で、重度の患者さんは最初は長下肢装具を使い、次第に短下肢装具へと切り替えるわけですが、重度ともなると切り替えの段階でなかなか股関節や体幹を自らの意志に基づいて動かすことが難しいという患者さんが多いんです。そうした長下肢装具から短下肢装具への移行期、まだ股関節の動きが伴わない方のリハビリに、トランクソリューションはぴったりだと思いました。
PTにとって、 3本目、4本目の手が増えたことを実感
リハビリテーションを行う際、まずは背筋の伸びた姿勢を身につけていただきます。その際我々は、患者さんが姿勢を維持できるように補助するわけですが、トランクソリューションを装着してもらうことで、背筋の伸びた姿勢を自然に保持できるので、我々は股関節や体幹の動きのアシストをすることができるのです。姿勢を保ちながら自力で歩けるというのは患者さんにとって大きく、その喜びの声は私たちとしてもうれしいものです。
骨盤を前傾に保つというのは、すべての患者さんにとって必要です。そのためのリハビリの時期を判断する必要があるPTにとっては、リハビリのための道具の選択肢が増えたという実感があります。現在はSとMの基本サイズを導入していますが、さまざまな患者さんに対応するためにも、特注サイズのものも検討中です。いずれはバイクや振動マシンなどと併用するかたちでの、トランクソリューションを使ったリハビリメニューが考えられるといいですね。