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2018年度 採用サイト│Senoh - セノー株式会社募集要項

プロジェクトストーリー05

シッティングバレー

バレーボールの国際認定器具メーカーとして、
その品質を評価されているセノーは
安心・安全を求めシッティングバレーにおいても
楽しむための器具の開発に乗り出す
シッティングバレー
開発
シッティングバレー

「セノーとしてやらなければならない仕事がある」

営業統括部からの要望には、従来の製品開発よりも強い意志のある言葉があった。
バレーボール器具はセノーの主力製品である。開発に関わっている田中にはその設計に携わる誇りもあった。正直なところ、シッティングバレーについて詳しい知識は持っていなかった。バレーボール器具の開発に携わる身としては、障がい者スポーツへの取り組みは、積極的に取り組むべきだと考えていた。一から色々なことを協会の方やセノー営業に教わりながら、田中の開発はスタートした。どんな人でも安心して使用でき、より多くの人がスポーツを楽しむことができる製品づくりは、セノーがやるべき仕事なのだ。

短くすればいいわけではない

シッティングバレーと通常のバレーボールとの大きな違いはサイズ。コートサイズ、ネットサイズ、そして支柱の高さ。もともとバレーボールの支柱を開発していた田中にしてみれば、支柱の高さを短くすることは難しいことではない。しかし、シッティングバレーのコートサイズにあった床金具が設備されている施設はほとんどない。一般のバレーボールコートと兼用で使用するため、ネットの「しなり」、アンテナの位置などはプレーヤーの意見を参考にしながら小さな改良を積み重ねた。注力したのは利用時の安全性だ。

カーボン製支柱の本領発揮

シッティングバレーの支柱開発にあたって、営業担当から「軽量で強度も問題のない仕様にしたい」との強い要望があった。国際認定を受けているバレーボールの支柱はスチール製なので重量がある。大人の男性でも持ち運びが大変なほどだ。準備や後片付けの負担を少なくするためには、安全面も考慮する必要があった。

ミズノとの共同開発で2015年に発売したセノーのカーボン製バレー支柱。田中も開発に関わったこの製品は、支柱全体にはカーボンを使用し、最も負荷のかかる部分を効率的に補強する事で、軽量化を実現しながら一定の強度も保つことができる業界からの評価も高い製品だ。この技術をシッティングバレーの支柱にも用いることができれば、要望は全て満たすことができる。開発者としての腕の見せどころだった。

普及活動のための次の開発へ

シッティングバレーは健常者と障がい者が一緒に楽しむことができるスポーツだ。そういった競技特長から、今後の普及には大きく期待できる。しかし、自分たちが思い悩んだように専用のコートがまだまだ整備されていない。そこでセノーは、国際パラバレー連盟とともに、新たに支柱を支える移動式の基礎の開発に乗り出した。これが実用化されれば、コートサイズの合わないバレーボール用の基礎を使用することなく、シッティングバレーを楽しむことができる。

いくつかの試作を経て、移動式の基礎はテスト運用が始まっている。軽量化された支柱を支えるためにはウェイト自体はどうしても重量が必要になってくる。しかし、それでは当初の要件を満たせなくなってしまう。器具としての安全性、プレーヤーの使い勝手、まだまだ課題はたくさんある。田中に不安はない。これはセノーでしかできない仕事だ。この小さな努力の積み重ねがスポーツの発展につながることを自分たちは知っているのだから