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2018年度 採用サイト│Senoh - セノー株式会社募集要項

プロジェクトストーリー03

段違い平行棒

数多くの国際認定を取得しているセノー。
得意分野の体操器具の一つである
「段違い平行棒」の国際認定ルールが2017年に変更される。
これまでの実績を活かしつつ、新基準に即した新製品の開発には
体操を愛する元選手と、開発に意欲を燃やす技術者の姿があった。
段違い平行棒
開発
段違い平行棒

開発というステージへの挑戦

「国際体操連盟の認定ルールが変更されることになり、セノーも段違い平行棒の仕様を大きく変更する必要がある。その開発を一緒にやってみないか」

設計部門で器具の取付などの図面をメインで書いていた濁川に転機が訪れたのは上司からの誘いだった。新製品の開発は目標の一つでもあった。思いがけず飛び込んできたチャンスに迷いはなかった。

このプロジェクトへの参加をきっかけに濁川は企画開発部へ異動となり、本格的に開発という業務に取り組むことになる。プロジェクトチームは開発だけではなく、営業部門をはじめ他部署との合同チームとして発足した。

求められる条件は、段違い平行棒を固定するワイヤーを張った状態で、バーの高さを変更できるようにすること。つまり機構の見直しと開発が焦点となる。段違い平行棒そのものは複雑な構造ではない。セノーの段違い平行棒が他社製品との違いを出すためにはどんなものが必要なのか、プロジェクトメンバーとの議論が濁川には新鮮だった。

開発者として求められたもの

設計時代は機能性や効率性を重視して図面を書いてきた。しかし、新製品の開発は競技者の使い勝手や取り扱い方までを考慮する必要がある。体操競技自体に詳しいわけではない濁川は、競技経験のあるメンバーの意見や要望に大いに刺激を受けた。高さを変える機構を作るだけではダメなのだ。普段からその器具を使う方のメンテナンス性や操作性の方が重要であることを知った濁川は、具体的な機構を落とし込んで試作機の開発に取り組んでいった。

試作機のレビューでも濁川は新製品開発の難しさを痛感した。例えばワイヤーの張り方。設計時に想定していた力のかけ方や角度が、現場で使われる場合と大きく異なったのだ。また設計視点で使いやすいと判断して採用した機構が、「わかりにくくて使いづらい」という評価を受けた。濁川が解決しなければならない課題は、開発そのものよりも、その器具を使う方がいかに安全で使いやすいかという部分なのだ。その一点を強く意識して改善に取り組んでいった。

視野を広げて新製品を生み出す醍醐味

濁川が目指したのは「選手が違和感を覚えないもの」にすることだった。従来のセノーの段違い平行棒は極めて完成度が高く、選手からの信頼も厚かった。基準が変わったからといって器具の使用感が変わってはいけない。バーの振り幅、操作性など、これまで評価いただいている点を変えることなく、機構部分の変更によって新基準に則った仕様を実現すること。それが濁川の使命だ。

メーカーである以上、製品には安全性だけではなく効率的な生産性も求められる。セノーの段違い平行棒がこれまで以上の付加価値を持つためには、新基準でも使いやすい仕様であり、これまで以上に選手からも選ばれるものでなければならない。実際に試作機を選手の方々に使っていただき、そこで得た要望や意見をもとに考える。もっともっと改善を繰り返し「セノーだからできた新しい段違い平行棒」を完成させるために、濁川は今日も試験を続ける。