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2018年度 採用サイト│Senoh - セノー株式会社募集要項

プロジェクトストーリー01

耐震化ユニット

東日本大震災後、東北にある小中学校の体育館の多くが避難所となった。
天井から吊り下げられたバスケットゴールが落ちてくるのではないか、
という声から耐震化ユニットは生まれた。
それぞれの立場から耐震化ユニットの商品化にかけたセノーの思いの物語。
耐震化ユニット
開発
耐震化ユニット

コンセプトは「落下させない、ずれない、曲がらない」

東日本大震災後、被災地にある多くの小中学校の体育館は避難所となった。施設点検を行っていた社員から聞かされたのは「吊り下げ式のバスケットゴールが落ちてきそうで怖い」という避難者の声だった。

「セノーの開発部門として貢献できることはないだろうか?」

小中学校の体育館は必ず避難所となる。設置されているバスケットゴールが避難されている方の不安材料になってはいけない。それぞれが真剣に考え、議論し、意見をぶつけ合った。すでに設置されている器具を補強させる形で、大きな地震に耐えられるユニットを作ろうという明確な指針が決まった。開発コンセプトは「落下させない、ずれない、曲がらない」。

こだわりと仕様とメンテナンス性とのせめぎ合い

設計を任された中島は悩んでいた。そもそも耐震化とはどのようなものなのか、という地点からのスタートだった。地震が起きた時に器具にかかった力(地震力)を分散させる必要があることはわかった。それを実現する構造がどんなものであるかは中島にも見当がつかず、様々な文献や資料に目を通し、使えそうなものについては何百回と構造計算を繰り返した。

ユニットの形状や材質まで考えぬいて納得のいくものを仕上げたい気持ちは強い。しかし現実的な商品として開発するためには適正な価格で量産でき、かつメンテナンス性も考慮しなければならない。そのバランスを最適化させるために譲れない順番を考えぬいた。

たどり着いた答えは、地震力をバスケットゴール本体から逃がすこと。それを実現する補強金具の設計をする中島は使命感に燃えていた。

セノーだからできた耐震化ユニット

現在、セノーはバスケットゴールの耐震化を重点施策として扱っている。他社も同じような開発を始めている。構造計算を繰り返し、耐震化ユニットを生み出した中島だから言えることがある。耐震化は決して簡単にできるものではないと。ただ、落下させないだけならワイヤーを巻きつければいい。開発コンセプトである「落下させない、ずれない、曲がらない」を実現できているのはセノーだけだ。耐震化ユニットの開発を通じて、耐震については行政の担当者や設計事務所の方々と対等に渡り合える知識を身につけ、自信をつけることができた。今、当たり前にあるものにも開発の始まりはある。その一翼を担うことができた中島は、今日も新たな製品開発に挑戦している。